2012年12月17日月曜日

自民党、小選挙区は得票率43%で議席数は79%、比例区は28%で前回09年より2議席増えただけ。

東京新聞
小選挙区の宿命 自民得票4割、議席8割
2012年12月17日 14時12分

 第四十六回衆院選は十七日午前、開票作業が終了し、小選挙区(定数三〇〇)と比例代表(定数一八〇)の計四百八十議席が確定した。自民党の小選挙区全体の得票率は43%程度だったにもかかわらず、獲得議席は二百三十七と全議席の79%を占めた。また、総務省は小選挙区の確定投票率は59・32%だったと発表。衆院選の戦後最低記録で、前回二〇〇九年(69・28%)から約10ポイント下落した。
 衆院選の投票率は現行の小選挙区比例代表並立制が導入された一九九六年の59・65%が戦後最低だったが、それを下回った。東日本大震災後、初めての大型国政選挙だったにもかかわらず、乱立した十二政党が原発政策などで主張の違いを明確に示せず民意の受け皿になりきれなかった。
 戦後の投票率は60%台後半から70%台後半で推移。九六年の現行制度導入後は三回続けて60%前後だった。二〇〇五年の郵政選挙と、民主党に政権交代した〇九年は60%台後半に盛り返したが、再び低下に転じた。
 各党の獲得議席は、三年ぶりに連立政権を組むことになる自民党が二百九十四議席、公明党が三十一議席。政権から転落する民主党は五十七議席で、九八年の結党以来、最低に落ち込んだ。
 自民党の比例代表の獲得議席は惨敗に終わった〇九年の五十五議席から二議席増えただけにとどまった。民意を反映する比例代表での議席獲得が伸び悩んだことは、自民党が有権者の積極的支持を得ていないことを物語っている。
 各党の比例代表の獲得議席は自民五十七のほか、日本維新の会四十、民主三十、公明党二十二、みんなの党十四、共産党八、日本未来の党七、社民党一、新党大地一。維新は獲得議席全体では第三党だが、比例代表では第二党となった。
(東京新聞)



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鈴木 耕 ‏@kou_1970
今回の総選挙、自民の比例得票数は1662万票。惨敗した09年の1881万票よりも少ない。小選挙区でも自民の得票数は2564万票で、同じく惨敗した09年よりも165万票減っている。それでもこの大勝利。すべて小選挙区制の起した歪み。これで民意の反映といえるか。いかに低投票率とはいえ…

12月17日 小林一朗 ‏@ichirokb
NHKのニュース なんと。東京の小選挙区総計だと、自民党は前回の大敗よりも総得票数を減らしてたのか。有権者の投票行動はさほど奇妙ではなかった、ということでしょう。


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